第6話OnAir~シーズン2・第6話~#ギョンミン部屋 (ギョンミン 、机に座っている。携帯メールを入力する。) '探しものは見付かった???' (返事) '難しいです.. ちょっと待ってて~' (ギョンミン、少し待ってパソコンを点ける。しばらくして電話を鳴らす。) ギョンミン : もしもし。何してたんだ? ヨンウン : チュニの宿題を見ていたの。これから忙しくなったら、こういう事はしてあげられないから、出来る 時にしておかなくちゃ。 ギョンミン : 昼間言ってた事は? ヨンウン : え、何?.... ああ、あれね。 ギョンミン : どうなったんだ? ヨンウン : いい人を探すのはすごく大変なの。子供を任せるのだから、余計に。 ギョンミン : どうするんだ?仕事場に連れて行くのか? ヨンウン : 分からないわ。本当にそうしなくちゃならないかも...。もう何日か探してみて、それでダメならそ うするしかないと思うわ。 (オキシム洗濯物持って入って来る。ギョンミン、オキシム見る) ギョンミン : ごめん。力になれなくて... ヨンウン : (ありがたいと思いながら) ううん、大丈夫。...気遣ってくれてありがとう。 ギョンミン : もう休めよ。それじゃ.. ヨンウン : ええ...監督も... (ギョンミン、電話切って) オキシム : 誰?チュニの、いえ...ソ先生? ギョンミン : (控え目なほほ笑み) うん。 オキシム : 何か ...困った事でもあるの? ギョンミン : いえ、別に... オキシム : 連れて行くとか何とか言ってみたいだけど...誰を? ギョンミン : チュニだよ。 オキシム : チュニ? ギョンミン : うん。今までチュニの面倒を見てくれていた人が辞めたんだって。作業が始まったらチュニを見て くれる人がいないから。 オキシム : そう....? ギョンミン : ....こんな時間だよ。もう寝て。 オキシム : ....そう。(洗濯物を指して) 朝、あれを着なさい..。(出て) お前も早く寝なさい.. ギョンミン : はい。(閉まった部屋のドアを見ている) #翌日午前ドラマ局 (ギョンミン、机に座っている。オソク、入って来る。) オソク : ただいま! (ノPD、ギョンミン、嬉しそうに立ち上がる。) ノPD : (オソクに手を出す) よっ、新郎。畜生。新婚旅行は良かったか? オソク : (ノPDの手を取って) はい。おかげさまで。 ノPD : 俺のおかげだって?ハハハ。俺が頑張ったなんて..頑張ったのは新郎だろ?...(横を見て)そうだよな? ギョンミン : (手を出して嬉しそうに) 楽しんで来たか? オソク : はい、監督。ずいぶん休んでしまって。 ギョンミン : 今日は出て来ないで寝てろと言ったのに。 オシク : うわっ。 どうなさったんですか?(笑) ノPD : その顔を見ると、相当良かったようだな、この野郎。 オソク : そりゃあ、もう...(頭を掻く) ギョンミン : タジョンさんは元気か? オソク : はい...実はちょっと大変だったんです。 ギョンミン : どうしたんだ? オソク : (恥ずかしそうに) 向こうに行ってから吐き気がして、ずっとホテルにだけいたんです... ノPD : ホテルにだけ?ハハハ。 オソク : (声が小くなる)悪阻ですよ... ギョンミン : (にっこりと笑う) とにかく、お疲れ様。 ノPD : おい、それで、何もないのか?土産物は買わなかったのか? オソク : あ、はい。あります。大した物ではありませんが。 (かばんからやや小さな土産物の包みを取り出す) 記念に。 ギョンミン : (キーホルダーを受ける) 使わせてもらうよ。 オソク : (ノPDにも渡す) ノ監督も。 ノPD : (がっかりしたように) ..他の物はないのか?どこに行ったかだけ分かればいい~。土産物はキーホルダ ーだけでいい~。 オソク : (頭を掻く) 申し訳ありません。土産物を選ぶ眼がなくて.. ギョンミン : 何が?買って来ただけで十分さ。 ノPD : (ギョンミン見て不満そうにしながら) まったく~、ギョンミン、おまえはいつもそういう言い方をして 人を惑わせるんだよな。 (睨んで) こいつ..自分だけ 'いい人'になりやがって... ギョンミン : (ノPDを見てにっこりと笑い)じゃあ先輩も'いい人'になってください。 ノPD : やめろよ~。俺には俺のやり方があるんだよ。 オソク : (笑って) お二人とも、やめてくださいよ。僕が悪いんですから。 ノPD: そうなのか?要するに~、悪いのはクォン・オソク~。 ギョンミン : まったくもう.. (笑う。オソクも従って笑う) #ヨンウン仕事部屋、午前 (タジョン、玄関開けて入って来る。) タジョン : 先生~。(腕を広げて入って来る) ヨンウン : アン・タジョン~。(一緒に腕を広げてタジョンを迎えて抱擁、タジョンの顔を見て)楽しんで来た ?体は大丈夫なの? タジョン : ちょっと今大変で。分かります? ヨンウン : どうしたの?言われてみれば、ちょっと顔色が悪いみたい.. タジョン : 飛行機で長旅をしたからですよ。4泊5日をホテルにだけいたんです。 ヨンウン : え?どうして...じゃあどこにも行けずに..? タジョン : 気持ち悪くて死にそうですよ.. ヨンウン : じゃああんた、ホテルでも吐き気がしていたの?4泊5日、ずっと? タジョン : 実はですね、(ささやき声で) ちょっと大袈裟に言ってるんですよ~。 ヨンウン : はい?(笑う)もう。あきれた...座って。(二人ソファ-に座る。ヨンウン、ミジュに)何か飲み物を ちょうだい。 (ミジュ、その時まで脹れっ面で二人を見ていたが、黙々と準備する) ヨンウン : ご両親のところには行って来た? タジョン : オソクさんの家にも行ったし、私の家にも行ったし...それでオソクさん、出勤は今日からなんです 。 ヨンウン : そんなに長く休んでいて、給料は出るの? タジョン : いえいえ、オソクさんは大事な人材だから、休んだくらいじゃ。 ヨンウン : (つまらなそうに) そう。あんたは本当にポジティブな性格ね。 タジョン : それが私の魅力じゃないですか。 (ミジュ、湯飲み持って来る) ヨンウン : (ミジュを見て) ありがとう。 タジョン : (ミジュをじっと見る) 誰ですか?新しく来た補助作家? ヨンウン : そうよ。 タジョン : (ずっとミジュをじっと見ている) ? ミジュ : (脹れっ面をして、怪しげな表情でタジョンを見る )? タジョン : 名前は? ミジュ : (つっけんどんに) チャン・ミジュです。 タジョン : 私、あなたの前にいた、ソ・ヨンウン先生の右腕よ。(ミジュに手を出す) ミジュ : (やむを得ず握手する )こんにちは。 タジョン : 私は先輩なの。分かる?(ヨンウン、タジョンとミジュの状況が面白い) ミジュ : はい。 タジョン : 先輩。 ミジュ : え? タジョン : "はい、先輩" と言って。 ミジュ : (口に出したと言うように) はい、先輩。 タジョン : いいわ。行きなさい。 (ミジュ、脹れて出て行く。) ヨンウン : (低い声で) あんたはどうしてそうなの? タジョン : (声色を合わせて) 見るからにしたたかそうです。ちょっと気勢をそいでやらなくちゃ。 ヨンウン : (にっこりと笑って) あんた、学生時代はヤンキーだったんじゃない? タジョン : ご存じなかったですか?私は姫と言われていたんですけど。 ヨンウン : あんたが?あんたが姫なら誰でもみんな姫になれるわよ。 タジョン : 何をおっしゃるんですか。過去も知らずに受け入れたりしちゃダメですよ。 ヨンウン : (信じられないと言うように)あんたにはどんな過去があったの? タジョン : (声を小さくして) オソクさんには秘密ですよ。...町内交通整理をちょっとしていたんです。 ヨンウン : どういう事?交通整理? タジョン : 路地でお金を奪う子供たち。私の線でちょっと交通整理をして・・・つまり区域にその組織を作って いたんですよ。 ヨンウン : (驚く) 何~?!あんた、そんな子だったの? タジョン : 子供の頃の話ですよ... ヨンウン : (不満そうにタジョンの目を睨んで) 今まで猫をかぶるのが大変だったでしょ。 タジョン : (肩をぐっと) もう。全ては昔の話なんですから。もう。(笑) ヨンウン : そんな話を聞いたら、違う目であんたを見ちゃうわ。 タジョン : そうでしょ?私を無視するといい事ないですよ。(いい気分になる) ヨンウン : (情けなさそうに) やれやれ、あんたもありきたりな言い方をするのね... タジョン : はい? ヨンウン : (笑い) お昼はどうするの? オソク : 放送局の近くでオソクさんと会う事にしました。 ヨンウン : (にっこりと笑って) まったく..お昼まで一緒に食べるの? タジョン : (首をかしげて笑う) オソクさんが、会いたいから出て来いって言うんです。 ヨンウン : はいはい。 タジョン : 先生も一緒に行きましょうよ。イ監督と4人でお昼を食べましょう。 ヨンウン : そうする?ちょっと待って。(ギョンミンに電話する)....私よ。 ギョンミン : (電話の声)うん。何だ? ヨンウン : お昼は誰と食べるの? ギョンミン : いや、誰とも。 ヨンウン : 誰とも約束しないで。私がそこに行くから。タジョンが来てるんだけど...だからオソクさんと一緒 に食事しましょう。 ギョンミン : そうか。いつ来る? ヨンウン : 12時にロビーで会いましょう。オソクさんと一緒に。 ギョンミン : 分かった。後で会おう。 (ヨンウン、電話切って) ヨンウン : ちょっと待ってて。準備するから。 タジョン: はい。 #放送局ロビー (ヨンウン、タジョン、立って待っている。) タジョン : まだ降りて来ないのかな..電話してみましょうか? ヨンウン : いいわよ。待っていましょう。 (エレベーターでギョンミン、オソク降りて来る。) ほら、来た。 タジョン : オソクさん~。(オソクのところにいそいそと行く。) オソク : 来たのかい? (タジョン、オソクの腕を取る。オソク、周囲の視線を気にしてそっと離す。) オソク : (ヨンウンを見て) こんにちは、ソ先生。 ヨンウン : (嬉しそうに)こんにちは。楽しんで来ました? オソク : はい、おかげさまで。 ギョンミン : タジョンさん、大変だったんだって? タジョン : (恥ずかしそうに舌を出して) はい... ギョンミン : (笑う) 行きましょう。 (入口に行く四人。ソンミンが向い合って入って来る。) ソンミン :(ヨンウンを見付けて) あ、ソ先生。 ヨンウン : (見る) あら、キム代表。 ソンミン : 食事に行かれるのですか?(ギョンミンを見て) イ監督も。(手を出す) ギョンミン : (握手する) はい。 ソンミン : (ヨンウンを見て)もし良かったら、ノ監督と昼食を食べに来たんですが...先約があるようですね。 ヨンウン : (目をパチパチさせて)あ、はい...今日はもう約束がありますから... ソンミン : いいんです。予定になかったのだから...。それで、この前おっしゃった約束はまだ有効ですか? ヨンウン : (考えて)..あ... 先日は大変失礼しました。借りは返します。 ソンミン : 期待しています。(ギョンミンの方を見て) イ監督、また後日お会いしましょう。 ギョンミン : (その時まで気に止めない振りをしながら、しかし二人の対話を聞いていた。) はい、また後日。 ソンミン : (ヨンウンを見て) どうぞ、お食事に行かれてください。 ヨンウン : (軽く頷いて) はい、キム代表も。 (ソンミン、エレベーターンの方に行き、四人建物の外に出る。) #放送局前 (四人歩いて外に出る。) タジョン : (ギョンミンの視線を気にしながらヨンウンに) 何か約束したんですか? ヨンウン : うん?うん...この前、食事の席で私が急に出ないとならない事があって。その時、そのまま出て行 くのもどうかと思って、次は私がご招待すると言ったんだけど..キム代表はそれを覚えていたのね... ギョンミン : (気になるが、顔に出さずに) どこに行こうか? ヨンウン : うん?(タジョンを見て) タジョン、何を食べる? タジョン : オソクさん、何を食べる? オソク : 監督、何を食べましょうか?ソ先生、どこか行きたい所はありますか? ヨンウン : 何なの~。 どうして急にみんな、他の人に振るのよ。 ギョンミン : 問題は誰が払うか、だな。 オソク : 僕が払いますよ。世話になったことも多いですから。 タジョン : そうですよ。今日は私たちが出しますよ。 ヨンウン : そう。それじゃ。(いたずらっぽく) 監督、この近くでどこが一番高いですか? タジョン : (口を突き出して) 先生~。 ヨンウン : (タジョンを横目で睨んで) 何よ。お勧めの店でもあるの? タジョン : あります。オソクさん、あそこに行って。 オソク : どこに? タジョン : そこにあるじゃない。 (オソク、呆然とタジョンを見る。) #路地の中のブデチゲ店 ヨンウン : 何よ。払うって言うからおかしいと思ったら... タジョン : どうですか?こういう店は。この近所では早く行かないと席がないと言われている程なんですよ。 ヨンウン : 内心席がなけりゃいいと思ったわよ。 オソク : 申し訳ありません、ソ先生。(タジョン見て) どうしてここにしたんだ? タジョン : (オソクを睨んで) じゃあオソクさんはどこに行こうと思っていたの? オソク : ここはではない所だよ。 タジョン : 静かにしましょう。(ギョンミンに) 監督はこういう所が好きでしょう? ギョンミン : 好きだよ。 ヨンウン : まったく... タジョン : (やっとヨンウンの指輪を見付ける。) あれ?見たことない指輪ですけど? ヨンウン : うん?うん...これ...?(可愛く微笑んでギョンミンをそっと見る) タジョン : 監督がくださったんですか?まあ!つまり?(大げさにオソクの膝を殴る) (オソク、痛さに顔をしかめる。) タジョン : それじゃ、お二人、結婚するんですか?いつですか? ヨンウン : (嬉しい、しかし悔しそうに) まだ何も分からないから... オソク : 監督、お祝い申し上げます。ソ先生、おめでとうございます。お二人幸せになってください。 ギョンミン : (照れくさそうに、オソクに叱るように )何だよ、お前...(にっこりと笑う) ヨンウン : (きまり悪そうに笑う) オソクさんも、本当に... (原作出処:sonkhj1116さんのブログ) ジャンル別一覧
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